あるゴルファーの日記@Thailand

タイに住んでいるあるアベレージゴルファーの日記です。

楊令伝(ネタバレ注意)

サメット島で前から読み続けてきた楊令伝最終巻15巻(文庫)を読み終わった。水滸伝の続編。当然、歴史を大筋で曲げられないわけで、梁山泊が最終的に勝つことは無いとわかっていたが、ちょっと楊令と黒騎兵を無敵に書き過ぎたのか、、、終わらせ方としては暗殺しかなかったのだろうと思った。

童貫戦が前半のクライマックス。禁軍総帥の童貫、戦にすべてをかけその他すべての生活を削ぎ落とすような生き方に憧れる。書き方も秀逸。

童貫戦後、一度、気が抜けたようになるが、その後もなかなかそれぞれの漢の生き方を渇いた文章で書いていて熱中して読んだ。最終的にどんどん死んでしまうが、、(笑)

構想としての後半の交易国家としての梁山泊の有り様は、日本のように海で囲まれていればともかく現実的には無理であったように思う。文化的に商を下にみるし、あのままだと普通に経済難民が押し寄せてしまうような。そこは小説。。岳飛も負け過ぎか、、、童貫の下にいた時の強さがうまく伝わって来ない。

続編の岳飛伝の文庫化まで数年。待ち遠しい。単行本はバンコクでは高すぎる。電子書籍化し海外にも配信してくれると嬉しいのだが、、当面は期待薄。(T T)